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戦略

ヘンケルは、当社の目的、ビジョン、ミッションおよびバリューに基づいた明確な長期的戦略にそって、未来を築いていきます。

2020年までに、そしてその先へと続く戦略として、ヘンケルは継続的に収益性の高い成長を目指します。この目標を達成するために、よりカスタマーフォーカスに焦点を置き、よりイノベイティブに、より機動性を高め、よりデジタル化を進めていきます。さらに、すべての事業活動においてサステナビリティを促進し、弊社のサステナビリティにおけるリーダーとしての地位を強化していきます。 

戦略的優先事項

  • 成長の推進
  • デジタル化の加速
  • 機動性の強化
  • 成長への投資

成熟市場と新興市場における成長の推進は、ヘンケルの重要な戦略的優先事項となります。これを達成するために、法人および一般のお客様とのより良い関係性を構築し、世界をリードするブランドやテクノロジーを強化し、エキサイティングなイノベーションとサービスを開発し、新たな成長の源を確保するために的を絞ったイニシアチブに注力します。

法人および一般のお客様と関係性をより良いものにすることで、主要顧客とのパートナーシップを強化し成長を加速させ、3つのすべての事業部門において主要大口顧客との取引により市場成長を上回る成長を目指します。これを可能にするために、お客様のニーズに焦点を絞ったカスタマーフォーカスの姿勢をさらに強化し、組織のすべてのレベルが関与したお客様との関係性の強化に向けての綿密なプランを遂行します。さらにヘンケルは、カスタマイズされた製品、サービス、イノベーションを通じて個々のターゲットグループのニーズに応えることによって、より多くの成長機会をとらえていきたいと考えています。

また、主要ブランドやテクノロジーをさらに強化して、最も業績の良いグローバルブランドと主要なローカルブランドの売上増を図ります。これにより、上位10ブランドの売上高を、2020年までにグループの総売上高の75%に増加させます。この目標の実現に向けて、ヘンケルのトップブランドを強化するために的を絞った投資を行い、さまざまな産業セグメントにおいて新たなテクノロジーの獲得とカスタマイズされた製品やソリューションの開発を行って競争力を高めます。

また、エキサイティングなイノベーションとサービスを開発するヘンケルの能力を継続的に強化することが成長の原動力になります。これにより、市場において自らを差別化することができ、一般消費者用事業と工業用事業の両方において、より差別化された製品やサービスを提供することで、「製品(プロダクト)志向」から「解決(ソリューション)志向」への転換を図ることができます。ヘンケルは2020年までにイノベーションの成長力を高めたいと考えており、売上高に占める主要イノベーションの割合を拡大する予定です。イノベーション能力を高め、お客様と関わる機会を創り出すため、デュッセルドルフと上海にアドヒーシブ テクノロジーズ事業部門のイノベーションセンターを新設する準備を進める予定です。それと同時に、すべての事業部門において、提供するサービスとモデルを増やします。これには、企業や専門家のお客様を対象としたコンサルタントサービスや技術的助言ならびに、美容院予約、商品の定期購入サイト、自動再注文のオンライン予約のためのプラットフォームなどの一般消費者用事業のデジタルサービスが含まれます。

またヘンケルは、例えば成熟市場や新興市場の手付かずであった分野に進出するべく新たな市場に参入するなど、新しい成長の源を確保することにより、既存のコアビジネスの成長を推進します。的を絞った買収は、ヘンケルのポートフォリオを補完し、市場やカテゴリーにおける地位を高め、隣接するカテゴリーに進出するうえで役立ちます。さらにヘンケルは、特定のデジタル、テクノロジー分野の専門知識を持つ新規事業への投資専用に、最大1億5,000万ユーロのベンチャーキャピタル基金を設立します。

ヘンケルは、成長目標の達成を支えるために投資を拡大し、2013年から2016年までで約20億ユーロだった資本支出(CAPEX)を、2017年から2020年までには最大30億ユーロまで増額します。

ヘンケルは既存事業の成長を推進していきますが、買収も当社のさらなるポートフォリオ強化戦略の不可欠な要素です。ヘンケルは今後も、戦略的な適合性・財務的での正当性といった明確な評価ポイントに基づき厳しく設定した基準を遵守しながら判断をしていきます。それと同時に、「シングルA」という当社の信用格付けの維持にも全力で取り組みます。

デジタル化の加速は、ヘンケルの成長、お客様との関係の強化、プロセスの最適化、および会社全体の変革を促します。当社では2020年までに、デジタルビジネスを推進し、インダストリー4.0を活用し、組織のデジタル変革を行うために、一連のイニシアチブを実施します。

まず、デジタルビジネスを推進するために、一般消費者用事業と工業用事業のバリューチェーン全体において、法人および一般のお客様、ビジネスパートナー、サプライヤーとのやりとりのデジタル化を目指します。2020年までに、「デジタルベース」の売上高を2倍の40億ユーロ以上に増やします。例えば一般消費者用事業では、eコマースのプラットフォームと従来型の小売店を組み合わせた「オムニチャネル」による働きかけを強化し、新しいデジタルプラットフォームを開発・展開し、デジタルメディアの利用を大幅に拡充する予定です。

また、製品やソリューションの計画、調達、生産、供給をより適切に行うために、インダストリー4.0を活用します。総合的なグローバルサプライチェーンをデジタル化することによって、お客様に提供するサービスの向上、製造工場の有効的な活用、生産・物流プロセスの改善、ヘンケルのサステナビリティへのフットプリントにプラスの影響を与えます。

ヘンケルのデジタル化の成否は、社員の能力と、彼らが迅速な「テスト&ラーン(試して学ぶ)」の姿勢で組織の変革を進めることができるかどうかによって決まります。この変革を推進するために、ヘンケルは特化した研修・育成プログラムを拡大します。さらに、部門を越えた職責を持つ最高デジタル責任者のポジションを新たに設置します。

非常に不安定で動きの激しいビジネス環境において、組織の機動性の強化は今後のヘンケルにとってきわめて重要な成功要因です。ここには、権限を与えられた意欲的なチーム、最短の製品化、ならびにスマートで簡素化されたプロセスなどが挙げられます。

権限を与えられた意欲的なチームを持つ機動性の高い組織を作るために、ヘンケルは、社員の起業家精神を育み、変化を積極的に受け入れる姿勢を促し、適応能力を高め、社員の意思決定権限を拡大します。これを支えるのは、オープンなフィードバックが行われ、優れた業績に妥当な報酬や評価が与えられる、ヘンケルの強固な実績主義の文化です。

「最短の製品化」を目指す取り組みの一環として、ヘンケルは、お客様と消費者のニーズをより的確に予想することにより、イノベーションのリードタイムの削減を目標としています。例えば、ランドリー&ホームケア事業部門とビューティーケア事業部門では、リードタイムの30%削減が目標です。さらにヘンケルは、市場参入と新市場への浸透の加速も目指します。

またヘンケルは、ダイナミックな市場に適応した柔軟なビジネスモデルによって、またワークフローとプロセスの最適化によって機動性の向上を目指す、「スマートな簡素化」を進めます。

ヘンケルは、リソースの配分を最適化し、純利益の管理を重視し、組織構造の効率性をさらに高め、グローバルサプライチェーンを拡大し続ける新たなアプローチを実施することで成長に投資します。これらのイニシアチブを同時に進めることにより、収益性がさらに高まり、2020年とその先に向けた成長目標に投資することが可能になります。

価値を創出するリソースの配分」は、特定のコストカテゴリー全体におけるグローバルな予算の透明性を高め、予算配分を改善し、コスト管理のさらなる最適化を可能にします。

純利益の管理は、ヘンケルの販促活動の効率性を高めます。これには、例えば、消費者や買物客に関する独占的なインサイトの活用、ならびに、カテゴリーの拡大や小売パートナーとの新カテゴリーの共同開発が含まれます。

またヘンケルは、引き続き最も効率的な構造の実現に取り組みます。例えばいま行っている共有サービスセンターの変革を継続することにより、すべての事業部門において高度に標準化されデジタル化された方法で広範なプロセスが管理されます。さらに、世界中の工場や物流施設の引き続きの活用と整理統合を進めていきます。

また、ヨーロッパで順調にスタートし、ヨーロッパとアジアにも拠点が設立された「ONE!グローバルサプライチェーン」への取り組みも、今後はすべての地域で展開されます。