04/03/2008, ドイツ デュッセルドルフ

 

ヘンケル、ナショナルスターチ事業の買収を完了

ヘンケルは、ナショナルスターチが所有していた接着剤および電子材料事業をアクゾノーベルから取得しました。Henkel KgaAの経営委員会会長、ウルリッヒ・レーナー(Ulrich Lehner)は「この買収は130年余にわたる弊社の歴史の中でも画期的な出来事であり、さらに収益を生む事業拡大へとヘンケルを導いてくれます」と語っています。買収に先立ち、ヘンケルの買収対象となった事業は分割され、独禁法および不正競争防止法に関して然るべき調査が関係当局によって行われました。

2007年度、ナショナルスターチの当該2事業部門は、12.5億英ポンド(約18.3億ユーロ)の売上高をあげました。買収額は27億英ポンド(約37億ユーロ)でした。統合に伴い、ヘンケルの接着技術事業部門の年間売上高は、約75億ユーロに増加します。ヘンケルは、買収によるシナジー効果を年間2.4~2.6億ユーロと見込んでおり、2011年以降には可能なシナジー効果の全額が実現すると予想しています。

ウルリッヒ・レーナーは、「優れた従業員と製品に恵まれたこの優良企業をできる限り迅速かつ円滑に統合するため、弊社は全力を尽くします」と付け加えました。ヘンケルは、2008年5月7日の第1四半期業績発表の際、統合プロセスに関して最新情報を提供する予定です。


市場ポジションの強化

ナショナルスターチの接着剤および電子材料事業を買収することにより、ヘンケルは全世界の接着剤市場、特に産業部門におけるそのトップの位置をより強固なものにします。ナショナルスターチの事業と既存のヘンケルの接着技術のポートフォリオは、相互に見事な補完関係にあります。

ヘンケルの接着技術事業部門では、買収は電子材料事業だけでなく、パッケージ用および木工用接着剤事業にも大きな影響を及ぼします。たとえば、ヘンケルは食品用フレキシブルパッケージの製造に使用されるラミネート接着剤の分野で非常に優位な市場ポジションにある一方で、ナショナルスターチは粘着剤・接着剤の市場リーダーです。今回の合併の結果、こうした技術はより多くのお客様に提供されるようになり、より広範な用途の開発が期待されます。電子分野においては、ナショナルスターチはクレジットカードなどに使用される、電子チップ接着用の特殊接着剤を提供し、ヘンケルでは熱や日射などの環境による損傷からデリケートなチップを保護するためのソリューションを市場展開しています。この2つの事業が組み合わされた今、お客様は単一のサプライヤーから両方のソリューションを手に入れることができるようになったのです。

ヘンケルは、各地域における市場ポジションの点でも、大幅な強化を見込んでいます。アジア太平洋地域の売上高が全体に占める割合は、ナショナルスターチ事業の買収によって8%から12%程度に伸び、すでに同地域で両社は強力なポジションを確立しているため地域内で接着剤事業が占める売上高の割合は、実際には倍増します。同時に、ヘンケルはヨーロッパで強大な市場ポジションを誇っていますが、中でも成長著しい東欧において、既存のヘンケル販売力と販売ネットワークを活用してナショナルスターチのブランドと技術の市場展開を加速することができます。