2015/03/09   ドイツ・デュッセルドルフ

ヘンケル、2014年の業績目標を達成

厳しい市場環境の中、好調な業績

  • 売上高:0.4%増の16,428百万ユーロ (既存事業売上高は3.4%増)
  • 調整後*の営業利益: 2.9% 増の2,588百万ユーロ
  • 調整後*の売上高営業利益率(EBITマージン): 0.4 %ポイント増の15.8% 
  • 調整後*の優先株(一株)あたり利益 (EPS): 7.6%増の4.38 ユーロ
  • 予定配当金: 7.4%増で優先株(一株)あたり1.31 ユーロ

「2014年は、ヘンケルにとってすばらしい年でした。極めて厳しい、競争の激しい市場環境の中、業績目標を達成するとともに、2016年に向けた戦略の実施でも実に好調に前進することができました」と、ヘンケル最高経営責任者のカスパー・ローステッドは述べ、次のように付け加えました。「全3事業部門が既存事業の利益の高い成長に寄与し、好調な業績につながりました。新興市場はふたたび、ヘンケルの成長の主要原動力となっており、既存事業売上高の成長率は約8%と強力です。成熟市場においても既存事業売上高は少し上昇しました」

2015年度について、ローステッドは次のように述べました。「経済環境は依然厳しく、非常に不安定です。ロシアとウクライナ間の紛争が継続する中、ロシア経済と同国通貨へのプレッシャーが強まるとともに、2015年は東欧での低迷が予想されます。したがって、引き続き各プロセスと体制を順応させ、柔軟性と効率性の向上を目指します。2016年に向けて設定した意欲的な事業目標を達成するために、戦略の実施に注力いたします」

2015年の見通し

2015年の事業目標について、ローステッドは次のように述べました。「2015年度通期では、既存事業売上高は3~5%増加するものと予想しています。調整後EBITマージンは 16%ほどまで拡大し、調整後の優先株(一株)あたり利益は10%程度の伸びを見込んでいます」

2014年の売上高および利益

2014年度の売上高は前年をわずかに上回り16,428百万ユーロとなりました。外国為替の差損4.0%を除外した売上高は4.4%増加しました。外国為替と売却・買収による影響を除外した既存事業売上高は3.4%増と堅調でした。


全事業部門で既存事業売上高は順調に成長し、関連市場でのシェアも拡大しました。ランドリー&ホームケア部門の既存事業売上高は4.6%増。ビューティーケア部門の既存事業売上高は2.0%増、アドヒーシブ テクノロジーズ事業部門の既存事業売上高も3.7%と記録的な伸びを示しました。
一時所得・一時費用・リストラ費用を除いた調整後の営業利益 (EBIT) は2.9%増の2,588百万ユーロ(前年は2,516百万ユーロ)になりました。全3事業部門の既存事業がこのプラス進展に寄与しています。報告されている営業利益(EBIT) は2,244百万ユーロ(前年は2,285百万ユーロ)となりました。

調整後の売上高営業利益率 (EBIT マージン) は0.4 %増で15.4%から15.8%になりました。報告されている売上高営業利益率は13.7%(前年は14.0%)でした。

2014年の決算では、64百万ユーロ改善し、マイナス49百万ユーロでした。これは主に純利子項目が改善したためで、固定金利が2014年3月に満期を迎えたことに加え、2013 年6月および2014年3月にシニア債の返済を行ったことが一部寄与しています。税率は24.3%(前年は25.2%)でした。

非支配株主持分を差し引いた調整後の当期純利益は7.5%増で、1,896百万ユーロ(前年は1,764 百万ユーロ)になりました。当期純利益は2.3%増で、1,625百万ユーロから1,662百万ユーロになりました。非支配株主持分の34百万ユーロを差し引いた当期純利益は1,628百万ユーロ(前年は1,589百万ユーロ)でした。

調整後の優先株(一株)あたり利益(EPS) は7.6%増加し、4.07ユーロから4.38ユーロになりました。報告されているEPSは、3.67ユーロから3.76ユーロに増加しました。

経営委員会、監査委員会、株主委員会は、年次株主総会において優先株(一株)あたり配当を7.4%増の1.31ユーロ(前年は1.22ユーロ)、普通株(一株)あたり配当を7.5%増の1.29ユーロ(前年1.20ユーロ)に引き上げることを提案しています。前年のように配当性向は30.0%となります。

売上高に対する正味運転資本はふたたび、4.2%の低水準を記録しました。しかし、主に外国為替と買収のマイナス効果で、前年を1.9ポイント上回りました。

正味財務状況はマイナス153百万ユーロ(2013年は959百万ユーロ)で、主に買収と配当金の支払い影響を受けました。さらに、設備投資費は19%程度増加し、517 百万ユーロ(前年は436百万ユーロ)となりました。新興市場では、対前年比で設備投資費が30%増加しており、全体として2014年の成熟市場と新興市場においてバランスの取れた投資配分につながりました。

事業部門別実績

ンドリー&ホームケア事業部門は、2014年も収益性を伴った成長を継続しました。既存事業売上高は4.6%増と堅調で、部門全体の伸び率は横ばいである関連市場を大きく上回りました。名目売上高は1.0 %増の4,626百万ユーロとなりました。

新興市場は二桁成長で、2014年も既存事業売上高の成長に大いに貢献しました。東欧は地域内各国での競争激化に反して、販売実績は堅調となりました。アフリカ・中東地域は政情不安が続き、シリアでの内戦が継続しているにも関わらず、ふたたび二桁成長を記録しました。中南米の売上高は、2011年に同地域に投入したパーシルブランドの成功の恩恵を大きく受け、非常に高い伸びを示しました。アジア地域も非常に高い伸びを記録しました。
成熟市場での売上高は依然、前年水準より若干下回っており、業績は地域によりまちまちです。北米では、価格競争と宣伝合戦が激化する市場環境の中、売上高は減少しました。西欧での堅調な売上成長がこの減少を補填しました。