2015/05/20  横浜

新素材で自動車室内の静粛性と軽量化を実現

ヘンケルジャパン、高性能発泡制振材「TEROSON HDF」を展示

ドイツの化学・消費財メーカー ヘンケルの日本法人ヘンケルジャパン株式会社(本社:東京都 品川区 社長:玉置 眞)トランスポート&メタル事業本部は、先頃日本市場での本格展開を成功させたばかりの、画期的な吸音・制振材「TEROSON HDF(テロソン ハイダンピングフォーム)」を「自動車技術展 人とくるまのテクノロジー展2015」(会期:2015年5月20日~22日 会場:パシフィコ横浜)にて詳細展示いたします。

燃費向上に貢献する自動車の軽量化は近年の重要課題であるため、ノイズや振動を低減し、快適性を向上させる防音・防振材(NVH材料)もできる限り重量を抑えることが求められます。またNVH材料の取付けは別工程に及ぶことや手作業によるものが多く、工程の効率化も課題です。ヘンケルの提案する最新の制振材「TEROSON HDF(以下HDF)」はこれらの課題を同時に解決する画期的なNVH材料です。

一般的に乗用車ドアの防振にはドアパネルと側面衝突時保護用ビームとの間に接着性のマスチック材、そしてドアパネルの内面にマスダンパー用パッドという2種類の材料が別工程で施されます。一方、HDFであれば1つの材料を1度の工程で施工するだけで、従来の2つの材料による制振方法よりも優れた吸音・制振性能を発揮します。

HDFの施工工程は非常に簡潔です。車体工程でドアビーム側にHDFを塗布しドアパネルに組付け、後は次の塗装工程内のオーブンの熱で発泡・膨張したHDFがビームとドアパネルの隙間を埋め硬化、両側に接着し完了します。加えて、HDFではマスチック材とマスダンパー用パッドを組み合わせて使用する場合よりもはるかに重量が抑えられるため、約2kgものドアの軽量化が可能です。工程も完全に自動化、効率化が可能です。

HDFはドア以外にもルーフ、ピラーなどに採用することで、雨音など外部の騒音がさらに低減され、キャビン内の静粛性が向上します。


参考:HDFを使用した工程イメージ


図1. レーザー振動計による一般車ドアの制振効果の比較。(青:振動小 ⇔ 赤:振動大)
左:HDFを使用。赤色が少なく高い制振性能を有している 右:従来のマスダンパー用パッドとマスチック材を使用。

近年、進化が著しい新代替エネルギーを使用する自動車、ハイブリッド車、電気自動車などは、駆動部からの音が静かであるため、エンジン搭載の自動車ではかき消されていた走行時のロードノイズや車体部品の振動音がキャビン内に際立って聞こえやすくなります。こうした市場のさらなるニーズも踏まえ、軽量で高性能な吸音・制振材 HDF は開発されました。ヘンケルは、これからも接着技術を通し自動車の快適性向上や軽量化、生産の効率化など、顧客企業にとっての関心事に耳を傾け、製品やプロセスの向上を目指してまいります。

<展示会概要>
名称:人とくるまのテクノロジー展2015
会期:2015年5月20日(水)~22日(金)10:00-18:00 ※最終日のみ17:00終了
会場:パシフィコ横浜 展示ホール
主催:公益社団法人自動車技術会
概要:自動車業界の第一線で活躍する技術者・研究者ための自動車技術専門展