2015/09/14  ドイツ・デュッセルドルフ

表面処理における専門技術を拡大し、技術革新力と指導的地位を加速

ヘンケル、新たな疎水性コーティングでスタートアップ企業と連携

ヘンケルのアドヒーシブ テクノロジーズ(以下、接着技術部門)はこのたび、新たな技術の発掘と、有望なスタートアップ企業への関与を継続的に強化するヘンケルの技術革新戦略の一環として、疎水性コーティングの新技術、知的財産およびラボスケールの製造ノウハウの開発を行う、米DropWise Technologies Corpと共同開発契約を締結しました。

マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を置くDropWise社は2014年に設立。同社は、材料科学に基づいた技術革新の実用化に関し豊富な実績を持つマサチューセッツ工科大学(MIT)の2つの研究室で研究された技術を商業化しています。一方、ヘンケルの接着技術部門はスタートアップ企業および起業家と直接交流するため、MITと密接に協働しています。今回の連携により、ヘンケルは世界の表面処理分野における指導的地位を強化し、新たなアプリケーションへの導入を図りさらに成長を加速していきます。

産業用発熱システムにおける効率性と寿命の向上

世界のコーティング市場は、新たな機能とサステナビリティ性の改善をもたらす新技術への需要の高まりを受けて急速に変化しています。ヘンケルの接着技術部門は、先発者として変化を促進し、顧客の要望を早い段階で満たすことを目指しています。DropWise社の技術革新により、熱伝導の改良をもたらす優れた特性を持つ、耐久性のあるポリマー表面をつくることが可能になります。

DropWise社のコーティング工程は開始剤を用いた化学蒸着(iCVD)技術に基づいており、コーティングはOEMや改修に活用することができます。ごくわずかのポリマー前駆体の使用により化学反応が引き起こされ、ステンレス、チタン、銅、アルミニウムといったあらゆる金属、さらにポリマーおよびセラミックに至るまで、表面に極薄のポリマー膜を共有結合により形成します。DropWise社の疎水性コーティングの活用例は凝縮熱交換システムへのコーティングで、表面に通常形成される液体の絶縁膜を取り除くことにより効率性が向上します。応用先には、化学処理工程だけでなく発電所の復水器、暖房換気システムおよび自動車のエアコンといった産業用熱交換システムも含まれます。それらのシステムの効率性の向上により、特に地球上の排出において最大量を占め、世界で2番目に多く水を使用している火力発電所において、燃料消費、排出物および冷却水使用量の削減が可能になります。

 ヘンケルの接着技術部門のコーポレート上級副社長で技術革新・新事業開発のグローバルヘッドであるマイク・オロスキー(Mike Olosky)は、「最先端の次世代技術をもたらす前途有望なスタートアップ企業との協働は、当社の技術革新戦略にとって不可欠です。DropWise社と連携することで、当社の世界市場への販路とコーティングのノウハウをDropWise社の優れた技術と結び付け、将来において双方に利益ある成長を生み出します」と述べています。

DropWise社の最高経営責任者であるAdam Paxsonは、「金属表面処理における世界の指導的企業との提携を非常にうれしく思います。ヘンケルの深い技術知識と、新たな技術革新の実用化に関する豊富な実績により、主要な市場分野において当社の技術を迅速に商業化することが可能になります」と述べています。


(本プレスリリースは9月8日にドイツ・ヘンケル本社発表のプレスリリース翻訳版です)

耐久性のある疎水性ポリマー表面における水滴の形成

発電所の温度・圧力を模擬した状況下で電熱性能を計測する、MIT研究室の凝縮装置

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