2018/11/20  デュッセルドルフ、ドイツ

2018年度の見通しを再確認

ヘンケル、第3四半期の堅調な業績を報告

  • 売上高は5,037百万ユーロに増加。既存事業売上成長率は2.7%を記録
  • 調整後*の営業利益(EBIT)は改善: 3.3%増の926百万ユーロ
  • 調整後*の売上高営業利益率(EBITマージン)はさらに改善: 40ベーシスポイント増の 18.4%
  • 優先株(一株)あたり利益(EPS)は増加*: 2.6%増の1.58ユーロ
    *  一時所得、一時費用およびリストラ費用を除く

ヘンケル最高経営責任者のハンス・ファン・バイレンは、「第3四半期の業績は堅調でした。為替の逆風や原材料価格の高騰といった厳しい市場環境が続く中で、さらに売上高と利益を伸ばし、収益性を高め、全3事業部門がこの好業績に貢献しました。既存事業売上高は全体的に堅調な伸びを示し、中でもアドヒーシブ テクノロジーズ(接着技術事業部門)が牽引役となりました。また消費財事業でも既存事業売上高が増加しました」と述べています。

「2018年度第1~第3四半期の経済環境は全体的に非常に厳しいものとなりました。この間、為替の悪影響によってグループの売上高は900百万ユーロ超減少したものの、黒字成長を維持しています。当社は戦略的優先事項を実現するために全力を尽くしていきます」

2018年度の見通しを再確認

ヘンケルは2018年度の見通しを再確認し、グループの既存事業売上成長率の予測を2~4%に据え置きました。事業部門別では、接着技術事業部門は4~5%、ビューティーケア事業部門は0~2%、ランドリー&ホームケア事業部門は2~4%の成長を予測しています。

調整後の売上高営業利益率(EBITマージン)は、前年比約18%との予測を維持しています。3つの事業部門すべてがこの好業績に貢献すると見ています。調整後の優先株(一株)あたり利益(EPS)の伸び率は、引き続き3~6%と予想しています。

2018年度第3四半期の売上高および利益

2018年度第3四半期の名目売上高は、前年同期比1.1%増の5,037百万ユーロとなりました。外国為替の変動および買収・売却による影響を除いた既存事業売上高は2.7%増と堅調な伸びを示しました。売上高の伸びに占める買収および売却の影響は1.6%でした。外国為替の変動による売上高への影響は3.2%減となりました。

接着技術事業部門の既存事業売上高は3.8%増の大幅な伸びを記録しました。ビューティーケア事業部門の既存事業売上成長率は0.5%のプラスとなりました。ランドリー&ホームケア事業部門の既存事業売上成長率は2.5%と堅調な伸びを示しました。

新興市場の既存事業売上高は6.8%増と非常に好調な伸びを示し、今期もグループの既存事業売上高の成長に、平均を上回る貢献をしました。成熟市場の既存事業売上高は前年同期比ほぼ横ばいとなり、0.1%減となりました。

西欧での既存事業売上高は0.6%増の成長となりました。東欧では7.1%増の大幅な伸びを記録し、アフリカ・中東では13.1%増の2桁成長、北米では0.8%減とわずかに減少しました。中南米で11.5%増の2桁成長を達成し、アジア太平洋地域では1.2%増のプラス成長を遂げました。

調整後の営業利益(EBIT)は前年同期の897百万ユーロから3.3%増加し、926百万ユーロとなりました。

調整後の売上高営業利益率(EBITマージン)は大幅に上昇し、0.4ポイント増の18.4%となりました。

調整後の優先株(一株)あたり利益(EPS)は前年同期1.54ユーロから2.6%増加し、1.58ユーロとなりました。

売上高に対する正味運転資本は、前年同期の水準(5.6%)を上回る6.6%となりました。

事業部門別実績

接着技術事業部門の既存事業売上成長率は、3.8%もの大幅な伸びを記録しました。名目売上高は前年同期と同水準の2,373百万ユーロとなりました。調整後の営業利益は2.7%増加し、466百万ユーロに達しました。調整後の売上高営業利益率は0.5ポイントの非常に力強い伸びを示し、19.6%となりました。

ビューティーケア事業部門の既存事業売上成長率は0.5%のプラスとなりました。名目売上高は5.5%増の993百万ユーロとなりました。調整後の営業利益は6.7%増の182百万ユーロでした。調整後の売上高営業利益率は0.2ポイントの堅調な伸びを記録し、18.3%となりました。

ランドリー&ホームケア事業部門の既存事業売上成長率は2.5%と堅調な伸びを示しました。名目売上高は0.3%増の1,641百万ユーロに達しました。調整後の営業利益は前年同期と同水準の294百万ユーロでした。調整後の売上高営業利益率は前年同期と同水準の17.9%となりました。

2018年度第1~第3四半期の堅調な業績

第1~第3四半期の売上高は15,015百万ユーロとなりました。為替と買収・売却による影響を除いた既存事業売上高は、2.4%増という堅調な伸びを示しました。外国為替による売上高への影響は6.0%減となりました。

調整後の営業利益は2,660百万ユーロから1.3%増加し、2,694百万ユーロとなりました。

調整後の売上高営業利益率は堅調に推移し、17.6%から17.9%に上昇しました。

調整後の優先株(一株)あたり利益(EPS)は、4.50ユーロから2.0%増加して4.59ユーロとなりました。

2018年度第1~第3四半期の接着技術事業部門の既存事業売上成長率は、4.6%もの極めて力強い成長を示しました。調整後の売上高営業利益率はプラス成長を遂げ、18.9%を記録しました。

消費財事業の売上高は北米での配送の問題の影響を受けました。ビューティーケア事業部門の既存事業売上高は1.2%減となり、前年をわずかに下回りました。調整後の売上高営業利益率はプラス成長を遂げ、17.7%に達しました。ランドリー&ホームケア事業部門の既存事業売上成長率は1.6%増と堅調な伸びを記録しました。調整後の売上高営業利益率は極めて力強い上昇を記録し、18.1%に達しました。

2018年9月30日時点で、ヘンケルの正味財務状況はマイナス3,248百万ユーロでした(2017年12月31日時点ではマイナス3,225百万ユーロ)。

※本プレスリリースは、2018年11月15日にドイツ・ヘンケル本社が発表したプレスリリースの日本語訳版です。本プレスリリースは英語が原本であり、その内容・解釈については英文プレスリリースが優先します。