サステナビリティ

ヘンケルは、サステナビリティ分野のパイオニアとして、持続可能な発展に向けて新しいソリューションを推進し、責任ある事業を展開し、経済的成功を目指しています。この取り組みは、バリューチェーン全体にわたる当社のあらゆる活動を対象としています。






2030年以降の意欲的なサステナビリティフレームワーク

ヘンケルのサステナビリティ戦略には、当社の「意義ある成長」に対する取り組みが直接反映されています。ステークホルダーにさらなる価値を生み出し、責任ある事業を展開し、サステナビリティにおいてけん引役を果たすことを約束します。当社の新たなサステナビリティ戦略は、具体的な施策やプロジェクトを通じて意欲的目標を実現し、実際に目標を達成することを重視しています。2030年以降の意欲的なサステナビリティフレームワークでは、「地球環境の再生」、「地域コミュニティの繁栄」、「信頼されるパートナー」という3つの側面で新たな長期的な目標を設定し、さらなる前進を目指しています。

達成目標と意欲的目標

近年達成した成功を基盤に、2025年以降の中期目標を設定しています。以下に、サステナビリティ変革推進に関する主な中期目標と新しい長期的な意欲的目標を概説します。

1 Excluding products where ingredients or residue may affect recyclability or pollute recycling streams.
2 Change in value among others due to adjusted calculation methodology.

地球環境の再生 

私たちは、ビジネスモデルの環境側面の変革に向けて取り組んでいます。この意欲的目標を達成すべく、資源効率に優れたカーボンニュートラルな未来に向けて、プロセス、製品、原材料の使用を変革していきます。気候変動の緩和策、機能的な循環型経済、自然や生物多様性の保護に重点を置いています。

気候 

クライメート・ニュートラルな企業を目指し、業務と原材料を脱炭素化します。

  • この意欲的目標に向けて、生産拠点のカーボンフットプリントを2025年までに、基準年である2010年比で65%削減するという目標に取り組んでいるところです。
  • 2030年までに生産に必要な電力を、100%再生可能エネルギーから調達するという既存の目標を達成すべく、引き続き努力しています。またこれと並行して、エネルギー効率も継続的に向上していきたいと考えています。ヘンケルは2022年末までに、23ヵ国で生産電力を100%再生可能エネルギーに完全移行しました。現時点でヘンケルは、すでに再生可能電力使用率70%を達成しています。
  • 事業でクライメート・ポジティブを達成するため、2030年までに当社施設のエネルギー生成に必要な燃料をすべて、バイオガスやバイオマスなどの温室効果ガスゼロまたは温室効果ガスを削減する代替燃料に置き換えていく計画です。
  • 意欲的目標に沿って、当社で必要としない余剰のカーボンニュートラルエネルギーを第三者に供給すると、炭素収支でクライメート・ポジティブを複数の拠点で達成できます。
  • さらに、Science Based Targetsイニシアチブに沿って、(原材料調達から売場までの)スコープ3排出量におけるネットゼロへの行程を設定することを目指しています。
  • 使用する原材料とパッケージのフットプリントを2030年までに、2017年の基準値と比較して30%削減していきます。
  • さらに当社ブランドや技術の潜在力を活用して、お客様、消費者、サプライヤーとともに、2016年から2025年までの10年間で1億トンのCO2削減を達成します。

循環型経済

製品、パッケージ、技術を通じて循環型社会の実現に貢献します。

パッケージに関する意欲的目標と達成目標

  • 2025年までにヘンケルのパッケージの原材料は100%リサイクルまたは再利用可能なデザインとなります*。
  • 2025年までに石油に由来するバージンプラスチックの一般消費財への使用を50%削減することを目指します。再生プラスチック使用比率を30%超まで増やし、バージンプラスチックの使用量を削減することにより達成できる見込みです。
  • ヘンケルは、すべてのパッケージ廃棄物が適切に処分・リサイクルされるよう継続的に支援することにより、環境への廃棄を防ぎたいと考えています。その達成のため、廃棄物の回収やリサイクル活動を支援しています。リサイクルプロセスを推進すべく、インフラ改良やコンシューマー向け情報をサポートする画期的なソリューションやテクノロジーに投資しています。

  

2022年末時点で、ヘンケルのパッケージの87%はリサイクルまたは再利用可能なデザインになっています*。一般消費財パッケージにおける再生プラスチックの使用比率は、世界全体で16%となっています。

イニシアチブとパートナーシップ

パッケージングのサステナビリティを推進するには、バリューチェーン全体における企業各社が一体となって取り組むことが不可欠です。そのため、ヘンケルはさまざまな企業とのパートナーシップや産業横断的なイニシアチブに携わっています。例えば次のようなものが挙げられます。

  • ヘンケルは、ステークホルダーを集めてプラスチックの未来について再考し、循環型経済に弾みをつける取り組みをしている、エレン・マッカーサー財団主導のニュープラスチックエコノミー(New Plastics Economy)イニシアチブに参加しています。
  • ヘンケルは、2020年にザ・コンシューマー・グッズ・フォーラム(CGF)から創設されたプラスチックごみに関する実行連合で、消費財業界におけるプラスチックパッケージの開発と処理に対するより循環的なアプローチを開発するというゴールデンデザインルールに基づき、他社との協力を進めています。
  • 2017年にヘンケルは、グローバル消費財メーカーとして初めて、社会的企業のプラスチックバンク(Plastic Bank)と協力関係を築きました。自然環境のプラスチック廃棄物を削減するとともに、貧困に苦しむ人々に新たな機会を提供することを共に目指します。パートナーシップの一環としてエジプトのプロジェクトを支援し、すでにプラスチックバンクと共にプラスチック廃棄物の回収センターを14か所に設置しています。2022年には約5,100トンの ソーシャルプラスチック®(Social Plastic®)を回収し、ヘンケル製品の新しいパッケージなどに再加工しました。

自然

森林、土壌、水を重点に生物多様性を保護、復元し、責任ある資源管理を行います。

  • 森林を伐採せずに、持続可能な方法で原材料を調達します。生態学的に価値の高い原生林や二次森林の伐採を防ぐことを目標としています。
  • 2025年までに、パーム油およびパーム核油需要の100%を、責任ある調達先として認証されている、または外部認証を受けている油で賄うことを目指しています。
  • さらに、2025年までに製品1トン当たりの水消費量を35%削減する目標を設定しています。2022年末までに25%の削減を達成しました。

地域コミュニティの繁栄

私たちは、人々の生活向上を支援するためにできる限りの努力をします。私たちの社会的責任は、エクイティ(公平性)を促進し、ダイバーシティ(多様性)を強化し、人権を尊重することにあります。社員の生涯学習の機会と魅力的で健全な職場環境を提供します。世界各地で社会の発展や教育を受ける機会を提唱し、緊急時には支援を提供します。

公平性

ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンの強化、人権の尊重、人々の生活の向上を実現します。

  • グローバル化した世界では、多様な人材と、オープンで価値を認め合う企業文化が、重要な成功要因であると確信しています。
  • 当社の目標は、全レベルで継続的に女性比率を高めることで、2025年までに全管理レベルで男女平等を達成するという意欲的な目標を設定しています。
  • さらに私たちは、小規模農家の生活を改善したいと考えています。開発団体のSolidaridadと協力して、これまでに約347,000ヘクタールの土地を耕作するおよそ38,500戸の小規模農家を支援することができました。

教育

生涯学習や教育をサポートし、人々がサステナビリティのために行動を起こせるようにします。

  • 当社は社員のサステナビリティへの取り組みをさらに促進すべく、既存のトレーニングを拡充し、包括的なエンゲージメントプログラムを取り込んでいます。
  • また社員が、職場環境や私生活で積極的にサステナビリティに取り組むよう、動機づけ、奨励したいと考えています。
  • さらに地域コミュニティの教育プログラムやボランティア活動をさらに広げていきます。2022年には、この取り組みの一環として、2030年までに3,000万人を支援するという主要な目標をすでに達成しています(基準年の2010年比)。2010年以降、3,000万人以上の人々を支援してきました。

ウェルビーイング(幸福)

社員、パートナー、消費者の健康とウェルビーイング(幸福)を促進し、当社ブランドを通じて社会の発展に貢献します。

  • 機動的で効率に優れた組織の基盤として、社員の健康や活力を強化します。この目標に向けて、世界的に統一された健康保護基準を適用し、対象を絞った健康増進および予防プログラムを提供しています。サステナビリティ戦略の重要な目標として、世界各地の社員90%以上の支援を目指しています。
  • ゼロ災害という長期目標にも引き続き注力し、2025年末までに、労働安全環境を2010年比で60%向上することを目指しています。2022年には、社員の100万労働時間あたり労働災害0.7件を達成しました。これは基準年の2010年と比較して42%の改善です。

信頼されるパートナー

ヘンケルは、価値重視の企業文化と科学技術の専門知識を活用して、常に誠実に業績を高めています。安全で最高水準の製品と技術ソリューションをお客様に提供します。サステナビリティをポートフォリオとビジネスプロセスに組み込み、透明性のある報告をステークホルダーに提供します。

性能

ヘンケルの事業成功の基盤として、最高水準の製品性能と化学的安全性を確実に提供します。

  • すべての新製品でサステナビリティに貢献します。
  • 2030年までに、事業活動によって生じる環境フットプリントに対して創出する価値を3倍にすることを目標としています。

透明性

サステナビリティを事業のガバナンスに組み込み、報告、情報開示、エンゲージメントの透明性を高めます。

  • 2025年に向けたパーム油に関する目標の1つは、パーム(核)油の完全な透明性とトレーサビリティを確立することです。2022年には、サプライヤーと連携してパームベースの共同サプライチェーンを可視化することにより、搾油工場のトレーサビリティを89%に、農園のトレーサビリティを50%に引き上げました。

協力

パートナーと協力してサステナビリティに対する影響力を高め、サプライチェーンで責任あるビジネス慣行につなげます。

  • パートナーと共に100%責任ある調達を目指していきます。

*成分または残留物がリサイクル可能性に影響を与える、あるいはリサイクルストリームを汚染する可能性のある製品を除く。

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