2019/02/27  デュッセルドルフ、ドイツ

2018年度サステナビリティレポート

ヘンケル、サステナビリティでさらに前進

  • グローバルの重点項目は資源の効率化
  • 気候保護に積極的に貢献
  • プラスチックの循環型経済およびサステナブルなパッケージに包括的なコミットメント
  • 国際的なインデックスおよび格付けで世界をリード

ヘンケルは昨年度も、サステナビリティ戦略の遂行において前進しました。ヘンケルはプラスチックを重点項目の1つと捉えており、サステナブルな循環型経済の発展に貢献するために、パッケージングについて意欲的な目標の達成を目指しています。

ヘンケルの人事部門担当取締役副社長でサステナビリティ評議会会長のカトリーン・メンゲスは、「サステナビリティは、長期にわたりヘンケルの最優先事項となっています。資源消費を減らしながらより多くの価値を創出するヘンケルの取り組みの進捗状況についてご報告するのは、今回で28回目となります。私たちはパートナーのすばらしい協力を得ながら、多くのプロジェクトやイニシアチブ、そして活動を順調に推進してきました」と述べています。

サステナブルな価値の創造

ヘンケルはサステナブルな発展に貢献すべく、お客様および消費者のため、事業を展開している地域社会のため、そしてヘンケル自身のために、2030年までにより多くの価値を創出することを目指しています。同時に、環境フットプリントの削減にも努めています。このような状況のもと、ヘンケルは2015年に国連が定めた持続可能な開発目標(SDGs)17項目の実現を積極的に支援しています。

昨年度、ヘンケルは2020年の中期目標の達成に向け、以下の成果(基準年2010年との比較)をあげることができました。

  • 生産量1トン当たりのCO2排出量を25%削減
  • 生産量1トン当たりの廃棄物量を29%削減
  • 生産量1トン当たりの水消費量を24%削減
  • 生産量1トン当たりの売上高を6%増加
  • 100万労働時間当たりの安全性を17%改善

ヘンケルは世界の全地域の活動によって、全体として、基準年である2010年と比較して総合効率を43%向上させることができました。2020年までに資源効率を75%向上させることを目指しています。

気候保護に対する積極的な貢献

気候変動に関するパリ協定を背景として、ヘンケルは地球の気温上昇を2℃未満に抑えるという目標に積極的に貢献したいと考えています。これに対する最初の取り組みとして、2030年までに全生産の二酸化炭素フットプリントを75%削減することに重点を置いています。また、2030年までに生産に使用する電力を100%再生可能エネルギーとすることも目指しています。同時に、ヘンケルは自社のブランドとテクノロジーの潜在力も活用したいと考えており、2020年までにお客様および消費者による5000万トンのCO2削減を支援することを目標としています。

サステナブルなパッケージングと循環型経済へのコミットメント

ヘンケルはパッケージを開発するうえで、パッケージ材料の削減と再利用、さらにリサイクル材料の利用増加に重点を置いています。新しいパッケージング戦略の一環として、2025年までにヘンケルのパッケージを100%リサイクル可能、リユース可能、またはコンポスト化可能とする目標を設定しました。2018年末までにパッケージの80%以上でこれを達成することができました。ヘンケルはまた、2025年までに欧州で販売される一般消費者向け製品に使用するパッケージ材料の35%を再生プラスチックにしたいと考えています。これについては2018年末までに、ほぼ10%を達成することができました。

ヘンケルはバリューチェーン全体のパートナーと協力し、循環型経済に向けた前進を促しています。その一例として、プラスチックバンクとのパートナーシップをあげることができます。プラスチックバンクは、プラスチックによる海洋汚染を防ぐと同時に貧困層の人々に機会を提供することを目指す社会事業です。ヘンケルの協力のもとでハイチに建設された3つのプラスチック収集センターでは、これまでに合計約63トンのプラスチックが回収、分類された後、リサイクルのバリューチェーンへと投入されました。ヘンケルはすでにこの「Social Plastic®」を、25,000本の洗濯用洗剤および家庭用洗剤の容器に利用し、本年もこの取り組みは続けられています。また、ヘンケルは世界的な「Alliance to End Plastic Waste」の創設メンバーになりました。

5万人の社員がサステナビリティ大使

カトリーン・メンゲスは、「全世界のヘンケル社員のコミットメントが、サステナビリティの領域で私たちが大きな成果をあげている非常に重要な要因です。これまでの数年間に約5万人の社員が研修を受け、サステナビリティ大使となっています。その大使たちは同僚やお客様との会話で、また地域社会、学校、大学を含む幅広いプロジェクトで、それぞれの知識を活用しています」と述べています。

インデックスや格付けが裏付けるリーダー的ポジション

ヘンケルのサステナビリティにおける実績は2018年もまた、独立した専門家、格付け機関、資本市場によって裏付けられました。ヘンケルは18年連続でFTSE4Goodエシカルインデックスに選出されるとともに、その他の多くのインデックス(ECPIインデックス、Ethibelサステナビリティ・インデックス、Euronext Vigeo Eirisインデックス、Global Challengesインデックス、MSCI ESG Leaders and SRIインデックス、STOXX Global ESG Leadersインデックス) に選出されています。さらに、EcoVadis、Oekom Research、Sustainalytics各社の格付けでは、業界をリードする企業として認められました。また2018年に、ヘンケルはドイツ企業としてはじめて「グリーン・ローン」の契約締結に至り、サステナビリティの実績に関連した条件で最大15億ユーロの信用枠を得ています。



※本プレスリリースは、2019年2月21日にドイツ・ヘンケル本社が発表したプレスリリースの日本語訳版です。本プレスリリースは英語が原本であり、その内容・解釈については英文プレスリリースが優先します。