2026/09/24  上海(中国)

アジア太平洋地域における包装コンプライアンス対応を支援

ヘンケルのPackaging Recyclab Shanghai、
EUで認められる紙包装リサイクル適性試験の実施機関に

ヘンケルは、アジア太平洋地域においてEU基準に準拠した包装リサイクル適性試験を提供できる体制を整えました。ヘンケルのPackaging Recyclab Shanghaiは、cyclos-HTP Institute(CHI)による公式監査を通過し、認定を取得しました。この認定により、同施設はEU基準に基づく紙包装のリサイクル適性試験の実施および、EUで認められる外部評価レポートの発行が可能となりました。

今回の認定取得により、ヘンケルは、包装メーカー、コンバーター、ブランドオーナー各社が、欧州連合(EU)の包装・包装廃棄物規則(PPWR)や、高度化・複雑化するリサイクル適性要件への対応を進めるためのアジア太平洋地域における支援体制をさらに強化します。また、Packaging Recyclab Shanghaiは、ドイツ・デュッセルドルフの施設とともに、拡大を続けるヘンケルのグローバルPackaging Recyclabネットワークを支える重要な拠点となります。両施設は、ヘンケルのグローバルな「Inspiration Center」の一環として運営されており、顧客はコンセプト開発からリサイクル適性評価に至るまで、包装ソリューションの検討、試験、最適化を一貫して行うことができます。

Packaging Recyclab Shanghaiでは現在、欧州で認知されている紙包装のリサイクル適性評価プロトコルであるCEPI/4evergreenおよびCHIの2つの試験手法を提供しています。これにより、アジア太平洋地域の輸出企業は、欧州へサンプルを送付することなく、現地でEU基準に基づく試験・評価を実施できるようになります。開発期間の短縮に加え、市場参入に向けた意思決定の迅速化にもつながります。

 

上海での試験を通じた規制対応支援

PPWRでは、包装設計、リサイクル性能、再生材含有率、有害物質の使用制限、再使用基準に関する要件が定められているほか、EU市場に包装を供給する事業者に対する拡大生産者責任(EPR)の義務も強化されています。欧州向け輸出企業にとって、包装コンプライアンスはもはや製品開発後に確認する項目ではなく、市場参入に向けて事前に備えておくべき重要な要件となっています。

アジア太平洋地域は、電子機器、消費財、食品、軽工業をはじめとするさまざまな産業の包装サプライチェーンにおいて重要な役割を担っています。これまで、この地域の多くの企業は、紙包装のリサイクル適性評価のために欧州の試験機関に依存してきました。Henkel Packaging Recyclab Shanghaiは、国際基準に準拠した試験能力と専門技術を地域で提供することで、こうした課題への対応を支援します。

ヘンケル アジア太平洋地域 パッケージング接着剤事業担当バイスプレジデントのAlejandro Schoenhoff(アレハンドロ・ショーンホフ)は、次のように述べています。

「PPWRは包装業界の競争環境を大きく変えることになるでしょう。今回のPackaging Recyclab ShanghaiのCHI認定取得は、欧州で広く認められているリサイクル適性評価・試験能力を、アジア太平洋地域のお客様により身近なものとする重要なマイルストーンです。また、この認定は、中国およびアジア太平洋地域に対するヘンケルの長期的なコミットメントを示すものであり、地域企業が厳格化するグローバル市場への参入要件に対応するための重要な一歩でもあります。」

 

グローバル市場に向けたリサイクル適性を考慮した包装設計

包装輸出企業にとって、進化を続ける規制はコンプライアンス上の義務であると同時に、包装設計を開発初期段階から見直す機会でもあります。リサイクル適性を考慮した設計(Design for Recyclability)では、素材が理論上リサイクル可能かどうかだけでなく、実際のリサイクル工程において包装がどのように処理されるかを理解することが重要です。そのため、材料選定、コーティング、接着剤、包装構造などを相互に関連する要素として総合的に検討することが求められます。

Packaging Recyclab Shanghaiは、設計、試験、評価、最適化を一体的に進めるワークフローを提供することで、こうした取り組みを支援しています。顧客は製品開発後の確認作業だけに依存するのではなく、開発の初期段階からヘンケルのエキスパートと連携し、改善ポイントの特定や技術データの取得、リサイクル適性評価に向けた関連資料の準備を進めることができます。

ヘンケル アジア太平洋地域 パッケージング接着剤事業 サステナビリティマネージャーの Yanjie Zheng(ヤンジエ・ジェン) は、次のように述べています。

「中国およびアジア太平洋地域の膨大な輸出量を考えると、これらの課題への対応は選択肢ではなく、不可欠なものです。ヘンケルは、設計や製造工程への適用から、使用後のリサイクル、規制対応に至るまで、包装ライフサイクル全体をカバーする包括的なソリューションを構築してきました。Henkel Packaging Recyclab Shanghaiは、包装輸出企業に対し、国際基準への適合を効率的かつ確実に進めるための支援を提供します。」

 

包装業界の変革を推進

ヘンケルは、包装分野向けに幅広いソリューションを提供するグローバルな接着剤メーカーです。Packaging Recyclab Shanghaiでは現在、紙包装を対象としたリサイクル適性評価を提供しており、プラスチック包装のリサイクル適性評価の導入に向けた準備も進めています。また今後は、輸出向け包装のさらなるカテゴリーへと試験対象を拡大していく予定です。

試験サービスの提供に加え、Packaging Recyclab Shanghaiは、包装構造の実際のリサイクル性能に関するデータを蓄積し、リサイクルを考慮した包装設計の推進や業界全体への知見共有に貢献しています。アジア太平洋地域の顧客は、地域に根差した専門知識と国際基準に準拠した試験サービスを活用することで、循環型包装の実現に向けた取り組みを加速できます。

 

※本プレスリリースは、2026年8月17日にドイツ・ヘンケル本社が発表したプレスリリースの日本語訳版です。本プレスリリースは英語が原本であり、その内容・解釈については英文プレスリリースが優先します。

Henkel’s Packaging Recyclab in Shanghai is cyclos-HTP accredited for EU paper packaging recyclability testing.

棚倉 朋子 ヘンケルジャパン株式会社 接着技術事業部門 マーケティングコミュニケーション adhesives.marketing.japan@henkel.com 名刺のダウンロード マイコンテンツに追加